give の動詞フレーズ

【解説】

giveを説明する前に、getとgiveの比較をしてみよう。
まずgetだが、例えば、ミルクが欲しいので 乳牛から「取る」、「自分のものにする」というのが基本的な意味だ。いわばgetは「欲求、所有欲の充足」と言える。

I get milk from the cow.
私は乳牛からミルクを取る

一方逆の意味で使われるのがgiveであり、ミルクをネコに「与える」「やる」というのが基本的な意味だ。つまり自分に有り余っているものを他者に与える、いわば「所有欲の抑制」と言える。

I give the cat milk.
私はネコにミルクを与える
I give milk to the cat.
私はネコにミルクを与える

そこでgiveに続く名詞は、与える相手は人間か、人間でないとしてもともかく生物となり、与える物は文字どおりなんらかの具体的な物であるのが標準的な文構成となる。
ところが、これにとどまらず相手が無生物であったり、与える物が具体性のないものや動作でもあってもよいことになり、かなり無制限なものとなるが、いずれにとても基本的な意味を身につけていたらさほどむずかしくはないと思う。
日本語訳では、ちょっと「与える」といった意味から離れたものになるが、「はずれる」「ゆずる」「薄らぐ」「くずれる」「やわらぐ」などまったく理解できないといったものではないと思う。

■ give+名詞+to+名詞 について

giveは、自分に有り余っているものを他者に与える、いわば「所有欲の抑制」だということはすでに述べた。
そこで次の2つ文の意味の違いを確認してください。

(1) I give the cat milk.
  私はネコにミルクを与える
(2) I give milk to the cat.
  私はネコにミルクを与える

日本語に訳すと同じような意味になったり、学校時代には書き換えをやらされたことを覚えておられる方もおられるだろうと思う。
まず(1)だが、これは「ネコ」は強調されずに「水」などではなく「ミルク」を与えるということになる。
一方(2)のtoを使うと、「ミルク」は強調されず、「イヌ」などではなく、「ネコ」が強調される。
以上、まとめとして「英語の文は最後の単語がnew、つまり新情報、言い換えると最も相手に言いたいことになる」ということを覚えていてほしい。

(1) I give the cat milk.
     旧情報 新情報
(2) I give milk to the cat.
     旧情報 新情報

したがって(1)の文型となるのは、次のようにthe catの部分がherやitなど代名詞となる。

(1) I give her milk.
    旧情報 新情報
(2) I give it milk.
    旧情報 新情報