英語を自由に話すためのファンクションメソッド5コマ発想法
●5つの動詞フレーズの使い方

最初に確認していただきたいのは、フレーズとは「意味ある単位」のことであり、動詞フレーズとは動詞が他のことばと結びついて意味ある単位ということになる。この点において「単なる動詞の変化」ではないことに注意してほしい。
(1) 原形動詞フレーズを使って (to) do it

原形動詞フレーズとは、「動詞の原形で始まるフレーズ」である。
Do it!「それをしなさい!」と誰かに言われたら、その行為を理解していたらその行為をしようとする。
一方、次のように相手に求められた場合はどうだろうか。

You should do it.
あなたはそれをすべきです

この場合も、言われた人は現実に「それをしていたり」「それをしていた」ということではない。
動詞の原形で始まるフレーズを、原形動詞フレーズと言い、これを使う場合は、現在そうであるとか、過去にそうであったということではなく、抽象的な、あるいは「絵に描かれたような」行為を表す。
「絵に描かれたような」状態という説明は、わかりにくいと思うが、例えば、a catと言えば、ネコを思い浮かべ、あるいはa dogはイヌを思い浮かべる。これと同じようにdo itと言えば、「それをする行為」を思い浮かべるということを示す。

この原形動詞フレーズを伴う場合は、情緒動詞で導かれる場合、あるいはdo,does,didなど否定や疑問を表す場合、あるいはtoが動詞フレーズを導く場合などに使われる。

*情緒動詞とは、will, would, shall, should, may, might, must, can, couldなど教育文法でいうところに助動詞のこと。

I will do it.
私は(これから)それをするよ

*「toが動詞フレーズを導く場合」というのは、教育文法でいうtoが不定詞を導くという場合のこと。

You have to do it.
あなたはそれをしなきゃ

また、ここで注意していただきたいのは、情緒動詞のwillとshallだ。これらを使う場合を未来形と言われるが、「未来」の意味を表すと言っても、他の情緒動詞も、あるいは「到達点」を表すto+原形動詞フレーズ(不定詞のこと)もある意味で「未来の意味」を含んでいるとも言える。例えば、このことは「〜するべきだ」「〜するかもしれない」「〜しなきゃ」といった意味からも理解できると思う。

(2) ing形動詞フレーズフレーズを使って doing it

do動詞の〜ing形はdoingだ。このdoingで始まるフレーズを〜ing形動詞フレーズと言い、意味は、「〜しながら」や「〜しながらのこと」といった継続的な状態を表す。
またこれがbe動詞と結びつき、この「〜しながらの存在」との意味になる場合、進行形と言い、文の時制は前のbe動詞の時制によって決定される。

I am doing it.    現在進行形
私は(今)それをしています

I was
doing it.   過去進行形
私は(その時)それをしていました

一方、「〜しながらのこと」と訳す場合は、名詞的な意味となり、下の例文のように動詞の目的語になったり、前置詞の目的語(フレーズ)として使われる。

I hate doing it.  動名詞
私はそれをするのはいやだ

I am sorry for
do ing it.  動名詞
それをしてごめんなさい

(3) ed形動詞フレーズフレーズを使って done it

do動詞の〜ed形はdoneだ。このdoneで始まるフレーズを〜ed形動詞フレーズと言い、意味は、「〜したこと」といった過去の行為を表す。
この場合have,hasを使ったものを現在完了形と言う。この場合、haveは「有する」という意味で、現在において、「過去のこと」を「有する」という意味となる。

I have ever done it.  現在完了形
私は今までそれをしたことがあります

He[She] has ever
done it.
彼[女]は今までそれをしたことがあります。
*(過去において)「それをしたことを(現在において)有する」という意味。

(4) 現在形動詞フレーズフレーズを使って do(es) it

動詞の現在形で始まるフレーズを現在形動詞フレーズと言う。
この場合の意味は、現在の事実や習慣を表すことになる。

I always do it.
私はいつもそれをします

You always
do it.
あなたはいつもそれをしますね

He[She] always
does it.
彼[女]はいつもそれをします

(5) 過去形動詞フレーズフレーズを使って did it

動詞の過去形で始まるフレーズを過去形動詞フレーズ言う。
この場合の意味は、過去の一時点の事実や習慣を表すことになりる。

I did it.
私はそれをしました

He[She]
did it.
彼[女]はそれをしました

以上、(4)と(5)は、動詞がそのまま現在形や過去形を表すので、時制を表す動詞フレーズ、一方、先に登場した(1)(2)(3)の形動詞フレーズは直接「時制」を表わさないことに注意して欲しい。

(時制を表す動詞フレーズ)
現在形動詞フレーズ (動詞の現在形に導かれるフレーズ)
過去形動詞フレーズ (動詞の過去形に導かれるフレーズ)

(時制を表わさない動詞フレーズ)
原形動詞フレーズ (動詞の原形に導かれるフレーズ)
ing形動詞フレーズ (動詞のing形に導かれるフレーズ)
ed形動詞フレーズ (動詞のed形に導かれるフレーズ)