2008年1月発売
A5判 238ページ
(二色刷)
販売価格
920円(税込)

はじめに

あなたが利用しているコンビニの店内を思い浮かべてください。
たびたび利用していると、目的とする商品を簡単に見つけることができます。なぜなら店内には、陳列棚ごとに弁当、雑誌、飲料水、冷凍食品、生活用品などがきちんと整理されているからです。だからそこに行きさえすれば、簡単に目的の商品を探すことも、逆に目的の商品がないこともとっさにわかります。
しかもコンビニが便利なのは単に棚が整理されているからではありません。弁当の陳列棚の横には飲料水の棚が、お酒などの棚の横には、「つまみ」の棚が用意されています。つまりコンビニの陳列台の並びはあらかじめきちんと関連づけられ計算され、しかも商品を自由に手に取って見ることもできる、これがコンビニが繁盛している大きな理由の一つです。

今までの文法書は、だいたい5文型から始まり、現在形、過去形、未来形、進行形、受身形、完了形、不定詞、動名詞、分詞構文、関係代名詞などと進んでいくものが多いです。そして皆さんは、その一つ一つを説明とともに、あげられた文例を確認し覚えていく、そんな学習をしていると思います。これは一見するとコンビニの陳列台に似ています。しかし各文法項目をきちんとまとめているようで文法用語が増えるばかりで、その有機的な結びつきを伝えて来なかったと言えます。だから学習者いつまでもことばとしての英語の全体像やしくみを体系的に整理できなかった。その結果文法学習が自己目的化し、それによって本来文法学習の目的であるべきSpeakingやListening能力の増強にほとんど役立っていないと言えます。

大切なのは、文法学習はコンビニの商品陳列棚のようにきちんと整理され、しかもそれらが体系的に相互に有機的な関連性を持たせたものでなければならないこと、そしてあわせて実際に手に取って理解できるようなものでなければならない、これが本書のコンセプトです。

                        2003年11月
                          中嶋太一郎著

この本の特色

第1章
 英語の基本のしくみはこんなに簡単

●英語のしくみの根幹となる基本4品詞

英語の品詞は8品詞しかありません。それは名詞、代名詞、形容詞、動詞、副詞、前置詞、接続詞、そして感嘆詞です。こんなことを言うと、「あれ、学校時代や英文法の本に述べられている冠詞や助動詞、あるいは現在分詞、過去分詞、不定詞、動名詞、疑問詞などはどこに行ったの?」と不思議に思われる方も多いと思います。
でもそれはまるでデパートのようにあまりに雑多で専門的な商品がありすぎて専門家は別にして学習者にとってあまり役に立つものではありません。もちろん文法用語が多ければ多いほど、「科学的」かもしれません。しかし文法用語を増やすことは、逆に英語のしくみを見えなくしているということも言えます。また加えて文法用語を覚え、それを理解したところでそれをSpeakingやListening場面で実際には使いこなせないのでは何の学習かわからない。

学習者にとって大切なのは、少なくともコンビニの店内のようにきちんと整理され関連された英語の基本的な体系を知ることです。そしてそれが土台となっていれば、逆に商品(文法事項)が多くなっても、きちんと整理していけます。

この8品詞の中で英語を最も根底で支えているのは、名詞、形容詞、動詞、副詞のたった4品詞です。以下の教育文法の5文型理論による文型パターンを見てください。Sは主語、Vは動詞、Cは補語、Oは目的語のことを表しますが、これを品詞にすると副詞を除いて、右のように名詞、形容詞、動詞の3つの品詞によって成り立っていることがわかります。

第1文型 S+V 名詞+動詞
第2文型 S+V+C 名詞+動詞+名詞/形容詞
第3文型 S+V+O 名詞+動詞+名詞
第4文型 S+V+O+O 名詞+動詞+名詞+名詞
第5文型 S+V+O+C 名詞+動詞+名詞+名詞/形容詞

ここには副詞が入っていませんが、それ以外の代名詞、副詞、前置詞、接続詞、感嘆詞はいわば枝葉のようなものです。したがってこれら骨幹となる最も基本的な4つの品詞の働きをしっかりととらえることから、英語の学習は始まります。

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