第1節 原形動詞フレーズを導く展開型ファンクションフレーズ
〜原形動詞フレーズは「頭に思い浮かべた描いた行為や状態」だ〜

その1 will, can, must, mayタイプとの結びつき
  
彼女に電話をしなくちゃ

以下の動詞を私は情緒動詞と呼んでいます。ちなみにこれらは教育文法では助動詞と呼ばれていますが、何か文字どおり「動詞を助ける働き」といったイメージしかわかないのであえて私はこう呼んでいます。

〔情緒動詞の例〕
will, would, shall, should, may, might, can, could, must, etc

この情緒動詞の働きは、主体〔主語〕と一緒になってファンクションフレーズを作りあげ、原形動詞フレーズを導きます。例えば、I willは、「自分が〜するつもりだ」との宣言、その内容を原形動詞フレーズで説明するといった具合です。その肯定形、否定形、疑問形、さらに否定疑問形は先に登場した【英会話の九九 テーブルN.5】のwillとほとんど同じです。

〔肯定形〕 〔否定形〕 〔疑問形〕 〔否定疑問形〕
I will ~
〜します
I will not ~
〜しません
Will you ~?
〜しますか?
Won't you ~?
〜しませんか?
I can ~
〜できます
I can't ~
〜できません
Can you ~?
〜できますか?
Can't you ~?
〜できませんか?
You should ~
〜すべきだ
You shouldn't ~
〜すべきではない
Should I ~?
〜すべきか?
Shouldn't I ~?
〜すべきでないか?

●英語の発想に身を置くということ
一度、「こうだ」と教えられたことはなかなかそれから脱出できないかもしません。特に中学で始めて英語に接したときに「助動詞+動詞」と頭にこびりついたのでは本当にむずかしいと思います。次の会話文でそんな固定観念から脱出していただきたいと思います。あえてくりかえしますが、英語発想ではファ

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ンクションフレーズと原形動詞フレーズは切り離された発想を持っていることをもう一度確認してください。もちろんbe動詞も多くの場合補語を伴って「ひとまとまりの状態」を表します。

A: Call her.  彼女に電話してよ
B: Yes, I will. I will call her.  ああ、するわ
A: Be careful.  気をつけてね
B: Yes, I will. I will be careful.  ああ、気をつけるよ
A: Be here. ここにいてよ
B: Yes, I will. I will be here. ああ、いるよ

あるいは次のような会話もあります。

A: Call her! You should.
  彼女に電話しなさい、そうすべきだよ
B: No, I won't. I won't call her.
  いや、しないよ

このような表現を日常会話で使うには、普段からファンクションフレーズだけの意味をとらえる習慣を身につけることです。

〔情緒動詞を伴ったファンクションフレーズの例〕

情緒動詞には様々な意味があり、ここでは日常会話でよく使われるファンクションフレーズをあげました。

Can you [please] ~? 〔あなた〕〜してくれますか?
Could you [please] ~? 〔あなた〕〜していただけますか?※
May I ~? (私〕〜してもよろしいですか?
You may ~ 〔あなた〕〜してよろしい
He may ~ 〔彼〕〜するかもしれません

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He may not ~ 〔彼〕〜しないかもしれません
You might as well ~ 〔あなた〕〜するほうがよろしい※
You might as well not ~ 〔あなた〕〜しないほうがよろしい
He might ~ 〔彼〕ひょっとすると〜するかもしれません※
Had I better ~? 〔私〕〜したほうがいい?
You had better ~ 〔あなた〕〜したほうがいい
You had better not ~ 〔あなた〕〜しないほうがいい
Must I ~? 〔私〕〜しなければなりませんか?
You must ~ 〔あなた〕〜しなければならない
You must not ~ 〔あなた〕〜してはいけません
Shall I ~? 〔私〕〜しましょうか?
Shall we ~? 〔私たち〕〕〜しましょう
Will you [please] ~? 〔あなた〕〜してくれますか?
Would you [please] ~? 〔あなた〕〜していただけますか?※

※情緒動詞が過去形になると仮定的な意味を含みその分ていねいな表現となることに注意してください。

can-could, may - might, will-would, shall- should

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[Let's try-38]
 will, can, must,mayタイプのファンクションフレーズ

(1) Can I be here?
  ここにいていいですか?
(2) You can use English.
  英語を使っていいですよ
(3) Can you (please) come over here right now?
  (どうか)今すぐにここに来てくれませんか?
(4) Could you (please) explain again?
  (どうか)もう一度説明していただけますか?
(5) May I have your telephone number?
  電話番号を教えてくださいますか?
(6) You may keep the change.
  おつりはとっていてよろしい、あなたにあげます
(7) You might as well take a taxi.
  あなたはタクシーに乗った方がよろしい
(8) You may lose your watch.
  あなたは時計を失うかもしれません
(9) She may not come home.
  彼女は帰宅しないかもしれません
(10) You might as well not go on foot?
  あなたは歩いていかない方がいいかもしれません

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(11) Had I better be here?
  私はここにいた方がいいですか?
(12) You had better change your under closes.※
  あなたは下着を変えた方がいい
(13) You had better not go in person.
  あなた本人が行かない方がいい
(14) You must come and visit us.
  ぜひうちに遊びにきてください
(15) You must not look in my room.
  私の部屋をのぞいてはいけません
(16) What shall I do next?
  次は何をしましょうか?
(17) Shall we buy some souvenirs?
  お土産を買いましょうか?
(18) Must I go there at once?
  私はすぐにそちらに行かなければなりませんか?
(19) Will you (please) come with me?
  (どうか)私といっしょに来てくれますか?
(20) Would you (please) take our picture?
  (どうか)私たちの写真を撮っていただけますか?

※had betterは「〜した方がいい」と訳していますが、英語の発想では「そうしないとやばいことになるよ」といった意味が含まれてます。

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●情緒動詞が進行形や受身形を導いて
  彼女に電話しているかもしれないよ
  彼女から電話をもらうかもしれないよ

willが進行形や受身形のbe動詞で始まる原形動詞フレーズを導く表現はすでに登場しました。これらは文法では未来進行形や未来受身形と呼ばれています。

I will be calling her.
私は彼女に電話しているでしょう
She will be called by me.
彼女は私から電話をもらっているでしょう

これら進行形や受身形のbe動詞で始まる原形動詞フレーズが、can, must, may, shouldなどの情緒動詞に導かれると様々な表現に展開します。

I can't be calling her.
私は彼女に電話しているはずはありません
She can't be called by me.
彼女は私から電話をもらっているはずはありません

I may be calling her.
私は彼女に電話しているかもしれません
She may be called by me.
彼女は私から電話をもらっているかもしれません

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[Let's try-39]
 情緒動詞が進行形や受身形と結びついたファンクションフレーズ

(1) She cannot be telling lies.
  彼女が嘘を言ってるはずがない
(2) I must be going now.
  もうおいとましなければなりません
(3) He must be having a lot of fun..
  彼は楽しく過ごしているのに違いない
(4) You may be stopped by the police.
  あなたは警察に止められるかも知れません
(5) It simply can't be done.
  それは簡単にできるものではありません
(6) It can be used as a knife.
  それはナイフ代わりに使えます
(7) Something must be done about it.
  それは何とか手を打たれなければなりません
(8) Your ring must be made of pure gold.
  あなたの指輪は純金で作られているのに違いありません
(9) The road should be built.
  その道路は建設されるべきです
(10) It should be done at once.
  それは直ちになされるべきです

※文例(1)〜(3)は進行形(be+ing形動詞フレーズ)を、(4)〜(10)は受身形(be+ed形動詞フレーズ)を情緒動詞が導いています。

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