[1] 補語が形容詞のもの

●形容詞でも日本語と英語の意味は一対一にならないのは当たり前!

中学英語では、英語と日本語の形容詞は意味的に一対一に対応しているように教えることから始まります。しかしこれが後に英語をわからなくさせる原因の一つとなっています。つまりbe動詞am,are,isの意味を「です、ある、いる」と教えようとするから、beautiful=「美しい」、pretty=「可愛い」afraid=「怖い」、long=「長い」、short=「短い」、quiet=「静かだ」、cold「寒い」、hot=「暑いといった「です」につながるような形容詞ばかりを登場させます。
しかし、当たり前のことですが、angry=「怒っている」、thirsty=「のどが乾いている」、hungry=「腹が減っている」、asleep=「眠っている」といった例を出すまでもなく、英語と日本語の形容詞は一対一の意味にはなりません。もちろんこれらの形容詞の意味が「いる」となっているからそれでいいと思われる人もいるでしょうが、そもそも「腹が減っている」を「空腹です」と覚えても問題は何ら解決されません。私たちは英語の形容詞を身につけるには、日本語訳ではなくどれだけその意味をイメージできるかにかかっているのです。

●これが英語の脳、英語の回路だ

以下の[Let's Try]には様々な文例が登場しますが、日本語訳は参考にするだけで青文字部分だけでその意味をイメージするように心がけてください。例えば、[Let's Try No.1]の(1)の文例をご覧ください。

Is she sick?

この英文を一文丸暗記したところで、「彼女は気分が悪いの?」といったことしか表現できません。しかし「気分が悪い」人は「彼女」だけに限らなく、様々な主体(主語)についても表現する場合があるのは当然です。あるいは「気分が悪いのよ」とか「気分は悪くないの?」と表現したいこともあります。文例を見られた場合に例えばこのsickを中心にして[テーブル]にあげられているファンクションフレーズによってどれだけ表現を展開できるかという視点を持ってください。もちろんすべての表現の展開をしなさいというのではありませんが、常にその表現展開の回路を頭に持つことが大切です。

-26-

あるいは表現の枠組みと言ってもいいですが、頭にその枠組み(英語の回路)さえできていれば、他のafraid of dogs(犬が怖い)、lonely(孤独だ)、angry(怒っている)などもその回路で処理できます。これが場面や状況に応じて英語をOUT PUTできるということになり、つまり自由に英語が話せることにつながります。これらのファンクションフレーズが日常生活の中でとっさに口から出るようになれば、あなたの頭に英語脳、英語の回路が構築された瞬間だと言えるでしょう。

●今まで学習してきた単語が英語表現として活性化する

となれば、今まで覚えてきた[Let's Try]には登場していない様々な形容詞が英語表現となって活性化し、あるいは今後の学習で出会う様々な形容詞もその回路で処理されることになることになります。ぜひ、もう一度【英会話の九九・テーブルNo.1】を使って様々な展開を試してください。

friendly 人なつっこい kind 親切だ
careful 注意深い neat きちんとしている
honest 親切だ generous 寛大だ
stingy ケチだ active 活発だ

以上のことは、他の[Let's Try]でもまったく同じです。

-27-

[音読ドリル-1] 現在の「存在」を表すファンクションフレーズ be動詞
================================================

(対話者間)
あなた、今幸せなの?
  ええ、幸せよ
  いいえ、幸せじゃないよ

※あなた、今幸せじゃないの?
  いいえ、幸せよ
  ええ、幸せじゃないよ

(第三者を話題に)
ビルは、今幸せなの?
  ええ、幸せよ
  いいえ、幸せじゃないよ

※ビルは今、幸せじゃないの?
  いいえ、幸せよ
  ええ、幸せじゃないよ

[会話例]
あなたはどうですか?
私は、幸せです
================================================

※否定疑問形での応答では、相手の問いが事実そうならYesと、そうでないならNoと答えるのが英語の発想です。この場合日本語の発想ではYesとNoが、それぞれ「はい」「いいえ」となります。このことはすべての否定疑問形に共通します。

-28-

[音読ドリル-1] 現在の「存在」を表すファンクションフレーズ be動詞
================================================

(対話者間)
Are you happy now?
  Yes, I am. I am happy now.
  No, I'm not. I'm not happy now.

※Aren't you happy now?
  Yes, I am. I am happy now.
  No, I'm not. I'm not happy now.

(第三者を話題に)
Is Bill happy now?
  Yes, he is. He is happy now.
  No, he isn't. He isn't happy now.

※Isn't Bill happy now?
  Yes, he is. He is happy now.
  No, he isn't. He isn't happy now.

[会話例]
How are you?
I am happy.
================================================

-29-

[Let's Try No.1]
be動詞+形容詞のもの(ひと主語)

(1) Is she sick?
  彼女、気分が悪いの?
(2) Aren't you afraid of dogs?
  あなた、イヌが怖くないの?
(3) Are you all right?
  あなた、大丈夫なの?
(4) You are lonely, aren't you?
  あなた、孤独なのね
(5) Dad is very angry.
  パパがとても怒ってるよ
(6) My wife is asleep in bed.
  妻はベッドで眠っています
(7) We aren't hungry.
  私たち、お腹がすいてないよ
(8) Mom is crazy about the TV game.
ママはそそのテレビケームに夢中です
(9) Aren't you thirsty?
あなた、のどが渇いていないの?
(10) Isn't your baby cold?
あなたの赤ちゃん、寒くないの?
文例の(5)、Dad is very angry.のveryは「とても、大変」の意味ですが、否定形、否定疑問形となると「あまり〜ない」、「あまり〜ないの?」といった意味となます。
  Dad isn't very angry.
  Isn't Dad very angry?

-30-

● もの主語の表現
  
外は寒いよ

もう一度P. 20の【英会話の九九 テーブル No.1】にある(8)と(9)にあげられたファンクションフレーズをご覧ください。これはIt、Theyとそれぞれ単数形と複数形のもの主語を表したものです。
ここでももちろん[GROUP A]はその肯定形、[GROUP A]はその否定形、[GROUP C]はその疑問形、そして[GROUP D]はその否定疑問形を表しています。

It is cold outside.
外は寒いよ
It isn't cold outside.
外は寒くないよ
Is it cold outside?
外は寒いの?
Isn't it cold outside?
外は寒くないの?
It is cold outside, isn't it?
外は寒いのでしょう?
It isn't cold outside, is it?
外は寒くないのでしょう?

以下の[Let's Try]にあげられた文を元にして、ひと主語で行なったような様々な展開をしてください。もちろんすべてを肯定形、否定形、疑問形、否定疑問形、そして付加疑問形にそのまま展開しなさいということではありません。英語も人間のことばだから機械的にはなりませんが、それは常識で考えてください。例えば、Is my back itchy?(私の背中、かゆいの?)は変ですね。これはIs your back itchy?(あなた、背中がかゆいの?)くらいに変えてください。

-31-

[Let's Try No.2]
be動詞+形容詞のもの(もの主語)

(1) It is windy outside.
  外では風が吹いてるよ
(2) It is hot here in Tokyo, isn't it?
  ここ東京は暑いですね
(3) It is dangerous.
  それは危険だよ
(4) Is telephone available?
  電話が利用できますか?
(5) My hometown is beautiful.
  私の故郷はきれいだよ
(6) The lights are very beautiful, aren't they?※
  その明かりがとてもきれいだね
(7) Paris is better for shopping.
  パリは買い物にいいです
(8) Isn't it cheap?
  それは値段が安くないですか?
(9) This hotel is clean, isn't it?※
  このホテルは清潔ですね
(10) My back is itchy.
  背中がかゆい
※付加疑問文では、つけ加わるフレーズには常に代名詞(it, they, I, you, he, sheなど)を使うことに注意してください。

-32-

閉じる