[休憩室-1]

●方位語に方位語が結びついて

S
: ここまで学んできて、英語の発想がわかってきた感じがしてきました。でも次の文でどうして「ガミガミ言う」ということになるんですか。onにまたatが続いているんですね。

   She was always on at him about his work.
   彼女は仕事のことでいつも彼にガミガミ言った

T: 「ガミガミ言う」という日本語訳はさほど重要じゃないんだ。単にぼくがそんな訳が適当だと思ったに過ぎない。イメージさえ押さえていればいいんだ。
そこでonだが、これは「密着・継続」を表している。つまりShe was always on.で「彼女はいつも密着・継続していた」というわけだ。そして誰に対してかというと、at himで「彼という一点に対して」ということになる。またatには、「ねらっている」「責めたてる」という意味もある。*atの本質的な意味はP52参照

S: なるほどね。「彼という一点に対していつも密着・継続していた」というわけね。

T: またさらに、about his workだ。「彼の仕事について」ということだから、ぼくは「ガミガミ言った」と訳したわけだ。

S: とにかく「くどくど不満げに言う」といった意味ですね。

T:その通りだ。次の例文は「ぬれ落ち葉」となった亭主に対する妻のセリフだ。これだと「うるさく鼻を鳴らす」と訳している。

   He was
on at me again to take him with me.
   彼はまたうるさく一緒に連れていってくれと鼻をならした

-49-

[休憩室-4]

●どうしてbe well awayが「うまくいっている」という意味になるのか

S
: 先生、次のような表現がもうひとつ理解できないんです。他のものは方位や位置関係はよく理解できるのですが。どうして「うまくいく」といった意味になるのでしょうか。

   We're well away.
   私たちはうまくいっています

T: ああ、やっぱりあなたもひっかかりましたか。実はぼくが配信しているメールマガジンの読者からも同じ質問がありました。簡単に言えば、例えば人が仕事などをしていてそれから解放される、つまりawayの表す「離脱状態になる」と考えてください。その状態が、wellかあるいはbadly[poorly]になるかということです。次のものは、offを使ったものだが、意味は少し異なるが同じものだ。

   He's been well off since he quit his job.
   彼は仕事を辞めて以来、暮らし向きがよくなった

   He's
been poorly[badly] off since he quit his job.
   彼は仕事を辞めて以来、暮らし向きがよくない

T: offは「急速離脱」を表すので、「今まさに」といった感じだ。
ネイティブは「何か目に見えない自然の力で一カ所に束縛されている状態から、力を振りしぼって離脱する」、それを「成功する」ことだと感じるんだね。そんな心理の産物ととらえて、「暮らし向きがいい」「暮らし向きが悪い」といった表現にも使われるということだ。


-63-

[休憩室-19]

●簡単に語彙が増える秘密

T: ここには、turnと様々な方位語が結びついた表現があげられている。さあ、あなたはどれだけ意味をとらえることができるだろうか。ちなみにturnの基本的な意味は、「回転を加えて変化させる」ということだ。

  (1) She turned about to hide her face.
  (2) He
turned away when he saw the injured man.
  (3) As it was getting dark, we soon
turned back.
  *(4) Will you
turn down the radio?
  (5) Things are
turning for the better.
  (6) She
turned from him.
  (7) I
turned in at 12 last night.
  *(8) She
turned cream into butter.
  *(9) Will you
turn off the gas?
  (10) The lights won't
turn on.
  (11) Everything
turned out all right in the end.
  (12) He often
turns (over) in bed.
  (13) Now let's
turn to our work!
  (14) He
turned up an hour later.

S: なんとなく意味はわかりそうなんですが。絶対自信があるという感じはしません。でも今までのこれらを見る目は完全に変わったとは言えます。

T: そうだろうね。とにかく正解はP240に載せておいたのでぜひ確認しておいてください。基本的なことさえ身につけておいたら、応用は簡単にできると思うよ。

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[休憩室-17]

●同じout ofを使って

S:
ここまで読んできて「よく働く動詞」と方位語がからまって多様な表現ができるんだということがよくわかってきました。

T: ただ、two-word verbsの学習する場合、次のようにある一つの方位語に注目してイメージを作る方法もいいと思うね。例えば、すでに登場したout ofを使った例文は次の通りだ。

  He is out of the car.
  彼は車から出ています
  Hey Monkey,
Go out of the car!
  へい、おまえ、車から出て行け
  Hey Monkey,
Come out of the car!
  へい、おまえ、車から出て来い
  The monkey
got out of the cage.
  そのサルは檻から抜け出した
  I t
ook the monkey out of the cage.
  私はそのサルを檻から連れだした
  The monkey was
put out of the cage.
  そのサルは檻から出された
  Toilet rolls are
made out of waste paper.
  トイレットペーパーはくず紙から作られている
  The fence
keeps monkeys out of our garden.
  垣根のおかげでサルが庭に入らない

S: でもこの本に登場しているupやdownなど個別の方位語に注目してそれらをピックアップして読み直すのもいいですね

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