2008年1月発売
A5判 257ページ
(二色刷)
販売価格800円(税込)

はじめに

たった16の動詞で日常会話のすべてができると指摘したのはイギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)だ。彼はたった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。彼は無制限な語彙を使わなくても、英語は造語法*や一定の範囲の方位語(方位副詞。前置詞)の組み合わせで多様な意味を表し、しかも英語のネイティブスピーカーにはそのような表現を好んで使う傾向があるとした。
*動詞を変化させて、名詞や形容詞として使うこと。
英語で何かを表現したいときに、日本語の意味に当たる英語の動詞が何かと考えるよりも、「よく働く動詞」16の内の何を使うかと考える方が、はるかに効率がいい。つまり間口をせばめて攻略するのが英語という外国語を修得する大きなポイントの一つだと言える。場面に応じた自由な英会話をする場合には、「よく働く動詞」の守備範囲と応用範囲を徹底的に学ぶ必要があるのだ。
さらにこの本では、「英語の設計図」というコンセプトを用いて英語発想、英語の回路、あるいは英語脳とも言える英語のしくみをとりあげた。それによって思いもよらない英語の合理的でシンプルな、あるいは機械的と言ってもいい、姿を伝えることができたと思う。
言うまでもなく英会話は場面や状況に応じた瞬間の英作の連続だ。英語発想に身をおけば、英会話で最も大切な「瞬間英作」が可能になる。英会話学校に行っても、短期留学しても、また英語圏に住んでいてもなかなか身につかなかった英語が驚くほど簡単に身につけることができる。この本が読者にとって今後の英会話学習の強力な指針になりえると確信する。

2007年10月
ファンクションメソッド英語研究会 代表 中嶋太一郎

この本の特色

プロローグ

インドや中国の人たちは、TOEIC試験においてアジア諸国の中で高得点を獲得する常連だ。私たちと同じ非英語圏に属しながら、しかもかなり自由に英語をあやつることができる。一方、私たちと言えばアジア諸国の中で最下位を争い、さらに高得点をとる人たちでさえ、さほど自由に英語を話せないでいる。彼らが高得点をとったり私たちよりはるかに自由に話せる大きな原因の一つは、英語も含むインド=ヨーロッパ語族の言語を持つ人たちだからだ。

I love you. 英語
Ich lieve Dich. ドイツ語
我 愛 汝 漢文

ところが、私たちと言えば、まず主語を訳し、次に補語や目的語を訳し動詞に戻るといういわゆる「後戻り訳」をしないとその意味をとらえることができない。これが私たちを英語世界から遠ざける大きな原因となっている。しかも訳読を目的とする英語教育ではこのことを過大に教えてきた。
しかしよくよく考えていただきたい。これは単に訳読、つまり「英語をどう日本語に変換するか」という問題ではないのか。
相手に、Like dogs?と言われたら「ああ、犬が好きなの?」と聞かれていることは「後戻り訳」をしなくてもわかる。あるいはすかさずLike dogs.と答えることができるのではないだろうか。

●状況を共有するところに会話が成立する
インドや中国の人たちがほとんとどストレスなく,英語の語順をそのまま理解できるのに対して、私たちのように「後戻り訳」をしないと理解できないと考えるのは読解を英語教育の目的とする人たちが考えていることだ。
言うまでもないが、英語といえども会話というものは当事者間でなされる。したがって状況を共有するところに会話が成立し、当事者の息づかい、態度などが大きな要素となる。ここに書き言葉では表現できない生の会話が成立する。例えば、以下の一文はいわゆる脱北者の人たちがタイの農村までたどり着き、ある農民に投げかけたものだ。

Go to Saigon.

これは命を賭けた長旅によって疲れ果てた姿で、タイ語ではなくたどたどしい英語で彼らが発したことばだった。タイの農民はとっさに彼らが脱北者であることに気づき、亡命を求めるために行くサイゴンへの道を教えたいう。

●言葉はワンフレーズから始まる
命令口調でGo to Saigon.と相手に言えば、「サイゴンに行け」となる。あるいは必死な形相でGo to Saigon.と言えば、相手は「ああ、この人はサイゴンに行きたいんだ」といったことは分かる。逆にGo to Saigon?と上げ調子に聞き返したら「(これから)サイゴンに行くの?」とか「サイゴンに行きたいの?」といった意味は理解できるものだ。
英語に関わらず言葉というものは、主語があるかないかはさほど問題はない。
確かに、これらは舌足らずな表現だ。しかしそんなワンフレーズ表現が元になってきちんと表現へと進むプロセスが重要なのだ。これがわが国の英語教育にまったく欠けていた 。

We will go to Saigon.
私たちは〜するつもりだ
We must go to Saigon.
私たちは〜しなければならない
We are going to go to Saigon.
私たちは〜する予定だ
We want to go to Saigon.
私たちは〜したい
We hope to go to Saigon.
私たちは〜するのが望みだ
We wish to go to Saigon.
私たちは〜するのが願いだ
We have to go to Saigon.
私たちは〜しなければならない

いずれもgo to Saigon.「サイゴンに行くこと」を頭に思い浮かべた表現が基礎となっている。

●ネイティブは当然、インドや中国の人たちの英会話学習法とは
英会話の基礎は文法だと、「助動詞willは動詞の原形をとる」とか「to+動詞の原形」などと熱中したり、エイとばかりに日常生活で役に立つ例文を丸暗記するのが英会話学習だと思い込まされている。
一方彼らは例えばgo to Saigonといった動詞フレーズをどんどん蓄積していく。

go abroad 外国に行く go home 帰宅する
go far 遠くに行く go for a walk 散歩に行く
go shopping 買い物に行く go on a diet ダイエットする
go on a tour ツアーに行く go sightseeing 観光に行く
go to the amusement park 遊園地に行く

そしてそれと同時進行にWe willやWe want toといったフレーズがひとまとまりの意味あるものとしてどんな意味を持つのか身につけていく。それが彼らの英会話学習法なのだ。
私たちもそろそろ彼らの英会話学習法を学ぶべき時がやって来たのではないだろうか。

●ファンクションメソッドとは
私は、We willやWe want toなどをファンクションフレーズと名づけている。これは主体(主語)と意志や情緒、あるいは欲求などを表すフレーズ(意味ある単位)だ。一方go to Saigonを動詞フレーズ、つまり動詞が導くフレーズ(意味ある単位)と名づけている。
英語はこのファンクションフレーズと動詞フレーズの順列・組合せで成り立つ、とても合理的でシンプルな言語なのだ。
ここにとりあげたGo to to Saigonは「サイゴンに行くこと」という客観的な行為だ。これを様々なファンクションフレーズが飾り、まるで列車の機関車が客車を連結するような働きをする。したがって、英会話学習というものは、異なる機関車とそれに連結される客車をいくつ覚えるかということになる。もちろん連結は機関車が連結する客車を選ぶように、無原則、無機的、機械的に行なわれるものではない。しかし基本のしくみはしくみとして身につけ、例外は例外として処理する、これがことばの学習なのだ。

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