sayの動詞フレーズ
【解説】

sayのごく普通の意味は、自分の欲求や意見、情報を「言う」ことですが、それはかならずしも口から音声として発する行為に限定されません。また主体が常に人であるとは限らないということが大切です。sayは単に、「言う」よりもずっと広い意味で使われることばです。

■新聞が「言う」こともある!

    The newspaper says
January will be a cold month.
    新聞によると、1月は寒くなるそうです

この場合、「新聞によると」といった日本の訳となります。
[2] 5つの動詞フレーズの使い方

(1) 現在形動詞フレーズを使って    say(s) good-bye
動詞の現在形で始まるフレーズを現在形動詞フレーズ言い、主語に応じてsay, saysを使います。
この場合の意味は、現在の事実や習慣を表すことになります。

   I
say good-bye every day.
   私は毎日、さよならと言います

   You
say good-bye every day.
   あなたは毎日、さよならと言いますね

   He[She]
says good-bye every day.
   彼[女]は毎日、さよならと言います
2) 過去形動詞フレーズを使って    said good-bye
動詞の過去形で始まるフレーズを過去形動詞フレーズ言い、saidを使います。
この場合の意味は、過去の一時点の事実や習慣を表すことになります。

   I
said good-bye yesterday.
   私は昨日、さよならと言いました

   He[She]
said good-bye yesterday.
   彼[女]は昨日、さよならと言いました

以上、(1)と(2)は、動詞がそのまま現在形や過去形を表すので、時制を表す動詞フレーズだと言えます。

  (時制を表す動詞フレーズ)
   現在形動詞フレーズ say, saysに導かれるフレーズ)
   過去形動詞フレーズ (saidに導かれるフレーズ)

一方、これから登場する動詞フレーズ(3)(4)(5)のもの)は直接「時制」を表しません。
(3) 原形動詞フレーズを使って   (to) say good-bye
原形動詞フレーズとは、「動詞の原形で始まるフレーズ」であることを確認してください。
Say good-bye!「さよならと言いなさい!」と誰かに言われたら、英語を知っている人はその通りにします。そんな「ひとまとまりの行為」を相手に求められたことになります。この場合、say good-byeは命令形として使われたことになります。
一方、次のように相手に求められた場合はどうでしょうか。

   Will you
say good-bye?
   あなたはさよならと言いますか?

   You have to
say good-bye.
   あなたははさよならと言わなければなりません

以上、sayという動詞の原形で始まるフレーズを、原形動詞フレーズと言い、これを使う場合は、現在そうであるとか、過去にそうであったということではなく、抽象的な、あるいは「絵に描かれたような」行為を表すことに注目しください。
この原形動詞フレーズを伴う場合は、情緒動詞で導かれる場合やtoが動詞フレーズを導く場合などに使われます。
また、ここで注意していただきたいのは、情緒動詞のwillとshallです。これらを使う場合を未来形と言われます。ただ、「未来」の意味を表すと言っても、他の情緒動詞も、あるいは「到達点」を表すto+原形動詞フレーズ(不定詞のこと)もある意味で「未来の意味」を含んでいるとも言えることはもちろんです。例えば、このことは「〜するべきだ」「〜するかもしれない」「〜しなきゃ」といった意味からも理解していただけると思います。
*情緒動詞とは、will, would, shall, should, may, might, must, can, couldなど教育文法でいうところに助動詞のことです。
*また「toが動詞フレーズを導く場合」というのは、教育文法でいうtoが不定詞を導くという場合のことです。

   You should
say good-bye.
   あなたはさよならと言うべきです

   I will
say good-bye.
   私はさよならと言うつもりです

*toは「到達」を意味する方位語(前置詞)です。
(4) 〜ing形動詞フレーズを使って    saying good-bye
動詞sayの〜ing形はsayingです。このgoingで始まるフレーズを〜ing形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜しながら」といった継続的な行為・状態を表します。
またこれがbe動詞と結びつき、この「〜しながらの存在」との意味になる場合、進行形と言い、文の時制は前のbe動詞の時制によって決定されます。

   Maybe she is
saying good-bye.    現在進行形
   たぶん彼女はさよならと言っています

   Maybe she was
saying good-bye.   過去進行形
   たぶん彼女はさよならと言っていました

一方、「〜しながらのこと」と訳す場合は、名詞的な意味となり、下の例文のように動詞の目的語になったり、前置詞の目的語(フレーズ)として使われます。

   I hate
saying good-bye.
   私はさよならを言うのはいやだ

   She left home without
saying good-bye.
   彼女はさよならを言わないで家を出ました
(5) 〜ed形動詞フレーズを使って    said good-bye
動詞sayの〜ed形はsaidです。このsaidで始まるフレーズを〜ed形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜をしたこと」といった過去の行為・状態を表します。
この場合have,hasを使ったものを現在完了形、hadを使ったものを過去完了形と言います。この場合、haveは「有する」、hadは「有した」という意味で、それぞれの時制において、「過去のこと」を「有する」「有した」という意味となります。

  (現在完了形)
    I have just
said good-bye.
    私は(ちょうど)さよならと言ったところです

    He[She] has just
said good-bye.
    彼[女]は(ちょうど)さよならと言ったところです

*(過去において)「ここにいたことを(現在において)有する」という意味。

  (過去完了形)
    I had just
said good-bye.
    私は(その時)(ちょうど)さよならと言ったところでした

    He[She] had just
said good-bye.
    彼[女]は(その時)(ちょうど)さよならと言ったところでした

(過去において)「ここにいたことを(過去において)有した」という意味。
この場合の過去を「大過去」という人もいる。
  sayの動詞変化

現在形

過去形

原形

〜ing形

〜ed形

say(s)

said

(to) say

saying

said