comeの動詞フレーズ

【解説】

comeはgoの反意語で、向こうにあるものが、こちらへ動いてくることです。この語の意味をこのように広く理解しておくと、私たちの周囲には、この語で言い表すことのできる事実がずいぶん多いことに気がつきます。
例えば、次の例を見てください。

   They
came into the house.
   彼らは家に入ってきた

   A foolish idea
came into my mind.
   馬鹿な考えが私の心に浮かびました

A foolish idea came into my mind.は、比喩的な表現です。

このような比喩的転用として、「認識の対象になる」ことを意味します。

come into view 見えてくる
come to one's ears 聞こえてくる
come to one's attention 気がつくことになる

以上のことは、goが逆の意味で使われるのと対照的です。


go out of view 見えなくなる
go out of existence いなくなる

最後に、注意していただきたいのは、「認識の対象になる」ということですから、
話し相手のところに向かうという意味の時は、comeを使いこれは日本語訳では「行く」ということになるということです。

   I will
come to your house tomorrow.
   私、明日あなたの家に行きます、伺います。

[2] 5つの動詞フレーズの使い方

(1) 現在形動詞フレーズを使って    come(s) home
動詞の現在形で始まるフレーズを現在形動詞フレーズ言い、主語に応じてcome, comesを使います。
この場合の意味は、現在の事実や習慣を表すことになります。

   I
come home every day.
   私は毎日、帰宅します

   You
come home every day.
   あなたは毎日、帰宅しますね

   He[She]
comse home every day.
   彼[女]は毎日、帰宅します
2) 過去形動詞フレーズを使って    came home
動詞の過去形で始まるフレーズを過去形動詞フレーズ言い、cameを使います。
この場合の意味は、過去の一時点の事実や習慣を表すことになります。

   I
came home yesterday.
   私は昨日、帰宅しました

   He[She]
came home yesterday.
   彼[女]は昨日、帰宅しました

以上、(1)と(2)は、動詞がそのまま現在形や過去形を表すので、時制を表す動詞フレーズだと言えます。

  (時制を表す動詞フレーズ)
   現在形動詞フレーズ come, comesに導かれるフレーズ)
   過去形動詞フレーズ (cameに導かれるフレーズ)

一方、これから登場する動詞フレーズ(3)(4)(5)のもの)は直接「時制」を表しません。
(3) 原形動詞フレーズを使って   (to) come home
原形動詞フレーズとは、「動詞の原形で始まるフレーズ」であることを確認してください。
Come home!「帰宅しなさい!」と誰かに言われたら、英語を知っている人はその通りにします。そんな「ひとまとまりの行為」を相手に求められたことになります。この場合、come homeは命令形として使われたことになります。
一方、次のように相手に求められた場合はどうでしょうか。

   Will you
come home early?
   あなたは早く、帰宅しますか?

   You have to
come home early
   あなたは早く、帰宅しなければなりません

以上、comeという動詞の原形で始まるフレーズを、原形動詞フレーズと言い、これを使う場合は、現在そうであるとか、過去にそうであったということではなく、抽象的な、あるいは「絵に描かれたような」行為を表すことに注目しください。
この原形動詞フレーズを伴う場合は、情緒動詞で導かれる場合やtoが動詞フレーズを導く場合などに使われます。
また、ここで注意していただきたいのは、情緒動詞のwillとshallです。これらを使う場合を未来形と言われます。ただ、「未来」の意味を表すと言っても、他の情緒動詞も、あるいは「到達点」を表すto+原形動詞フレーズ(不定詞のこと)もある意味で「未来の意味」を含んでいるとも言えることはもちろんです。例えば、このことは「〜するべきだ」「〜するかもしれない」「〜しなきゃ」といった意味からも理解していただけると思います。
*情緒動詞とは、will, would, shall, should, may, might, must, can, couldなど教育文法でいうところに助動詞のことです。
*また「toが動詞フレーズを導く場合」というのは、教育文法でいうtoが不定詞を導くという場合のことです。

   You should
come home early.
   あなた早く帰宅するべきです

   I will
come home early.
   私は早く帰宅するつもりです

*toは「到達」を意味する方位語(前置詞)です。
(4) 〜ing形動詞フレーズを使って    coming home
動詞comeの〜ing形はcomingです。このcomingで始まるフレーズを〜ing形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜しながら」といった継続的な行為・状態を表します。
またこれがbe動詞と結びつき、この「〜しながらの存在」との意味になる場合、進行形と言い、文の時制は前のbe動詞の時制によって決定されます。

   I am
coming home.    現在進行形
   私は(今)帰宅するところです

   I was
coming home.   過去進行形
   私は(その時)帰宅するところでした

一方、「〜しながらのこと」と訳す場合は、名詞的な意味となり、下の例文のように動詞の目的語になったり、前置詞の目的語(フレーズ)として使われます。

   I hate
coming home.
   私は帰宅するのはいやだ
(5) 〜ed形動詞フレーズを使って    come home
動詞comeの〜ed形はcomeです。このcomeで始まるフレーズを〜ed形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜をしたこと」といった過去の行為・状態を表します。
この場合have,hasを使ったものを現在完了形、hadを使ったものを過去完了形と言います。この場合、haveは「有する」、hadは「有した」という意味で、それぞれの時制において、「過去のこと」を「有する」「有した」という意味となります。

  (現在完了形)
    I have just
come home.
    私はちょうど帰宅したところです

    He[She] has just
come home.
    彼[女]はちょうど帰宅したところです

*(過去において)「ここにいたことを(現在において)有する」という意味。

  (過去完了形)
    I had
come home.
    私は(あの時)ちょうど帰宅したところでした

    He[She] had
come home.
    彼[女]は(あの時)帰宅したところでした

(過去において)「ここにいたことを(過去において)有した」という意味。
この場合の過去を「大過去」という人もいる。
  comeの動詞変化

現在形

過去形

原形

〜ing形

〜ed形

come(s)

came

(to) come

coming

come