goの動詞フレーズ
【解説】

goを理解するには、comeとの対比でとらえるとわかりやすいです。
goもcomeも共通するのは、いずれも主体がある場所から他の場所へ移動する行為を表すことです。

また、私たちがある表現をするとき、必ずどこかにものごとを見る視点があることを前提にしています。そんな場合、たいていは主体自身がいるところ(here)となります。そのような中心点、つまり主体のいる場所の中心点に移動するのが、comeであり、それから遠ざかるのがgoの受け持ち範囲となります。
またcomeは、私たちが認識できる状態になる、現象として意識されるようになるということに反して、goはその反対に消えて見えなくなる、現象世界から去ることを意味します。

   The sun
comes up in the west and goes down in the west.
   太陽は東から昇り、西に沈む

■「動いている」と考えられるものは、goで表せる

goにはcomeの反対の意味を示すだけではなく、単に、ものが「動く」ことを示す用法があります。例えば、次の文を見てください。

   My watch is
not going[working].
   私の時計は動いていません

   This machine
goes well.
   この機械はよく動く

この用法はだんだん拡大して、何ごとによらず、「動いている」と考えられるものはすべて、goで表すことができます。
これは一種の「たとえ」=メタフォーですが、ことばを使う場合、「たとえ」というものは大変たいせつな役目を果たしているのです。

もう少し、このような例をあげておきましょう。

   The song
goes like this.
   その歌はこんなふうに歌います

   Everything
goes wrong this morning.
   今朝は万事うまくいきません

   There is not enough food to
go round.
   食べ物がみなに行き渡るだけ十分ではない

   We have to
go without food for a time.
   しばらく、私たちは食べ物なしですまさなくてはなりません
[2] 5つの動詞フレーズの使い方
(1) 現在形動詞フレーズを使って    go(es) shopping
動詞の現在形で始まるフレーズを現在形動詞フレーズ言い、主語に応じてgo, goesを使います。
この場合の意味は、現在の事実や習慣を表すことになります。

   I
go shopping every day.
   私は毎日、買い物に行きます

   You
go shopping every day.
   あなたは毎日、買い物に行きますね

   He[She]
goes shopping every day.
   彼[女]は毎日、買い物に行きます
2) 過去形動詞フレーズを使って    went shopping
動詞の過去形で始まるフレーズを過去形動詞フレーズ言い、wentを使います。
この場合の意味は、過去の一時点の事実や習慣を表すことになります。

   I
went shopping yesterday.
   私は昨日、買い物に行きました

   He[She]
went shopping yesterday.
   彼[女]は昨日、買い物に行きました

以上、(1)と(2)は、動詞がそのまま現在形や過去形を表すので、時制を表す動詞フレーズだと言えます。

  (時制を表す動詞フレーズ)
   現在形動詞フレーズ go, goesに導かれるフレーズ)
   過去形動詞フレーズ (wentに導かれるフレーズ)

一方、これから登場する動詞フレーズ(3)(4)(5)のもの)は直接「時制」を表しません。
(3) 原形動詞フレーズを使って   (to) go shopping
原形動詞フレーズとは、「動詞の原形で始まるフレーズ」であることを確認してください。
Go shopping.「買い物に行きなさい!」と誰かに言われたら、英語を知っている人はその通りにします。そんな「ひとまとまりの行為」を相手に求められたことになります。この場合、go shoppingは命令形として使われたことになります。
一方、次のように相手に求められた場合はどうでしょうか。

   Will you
go shopping?
   あなたは買い物に行きますか?

   You have to
go shopping.
   あなたはは買い物に行かなければなりません

以上、goという動詞の原形で始まるフレーズを、原形動詞フレーズと言い、これを使う場合は、現在そうであるとか、過去にそうであったということではなく、抽象的な、あるいは「絵に描かれたような」行為を表すことに注目しください。
この原形動詞フレーズを伴う場合は、情緒動詞で導かれる場合やtoが動詞フレーズを導く場合などに使われます。
また、ここで注意していただきたいのは、情緒動詞のwillとshallです。これらを使う場合を未来形と言われます。ただ、「未来」の意味を表すと言っても、他の情緒動詞も、あるいは「到達点」を表すto+原形動詞フレーズ(不定詞のこと)もある意味で「未来の意味」を含んでいるとも言えることはもちろんです。例えば、このことは「〜するべきだ」「〜するかもしれない」「〜しなきゃ」といった意味からも理解していただけると思います。
*情緒動詞とは、will, would, shall, should, may, might, must, can, couldなど教育文法でいうところに助動詞のことです。
*また「toが動詞フレーズを導く場合」というのは、教育文法でいうtoが不定詞を導くという場合のことです。

   You should
go shopping.
   あなたは買い物に行くべきです

   I will
go shopping.
   私は買い物に行くつもりです

*toは「到達」を意味する方位語(前置詞)です。
(4) 〜ing形動詞フレーズを使って    going shopping
動詞goの〜ing形はgoingです。このgoingで始まるフレーズを〜ing形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜しながら」といった継続的な行為・状態を表します。
またこれがbe動詞と結びつき、この「〜しながらの存在」との意味になる場合、進行形と言い、文の時制は前のbe動詞の時制によって決定されます。

   I am
going shopping.    現在進行形
   私は(今)買い物に行くところです

   I was
going shopping.   過去進行形
   私は(その時)買い物に行くところでした

一方、「〜しながらのこと」と訳す場合は、名詞的な意味となり、下の例文のように動詞の目的語になったり、前置詞の目的語(フレーズ)として使われます。

   I hate
going shopping.
   私は買い物に行くのはいやだ
(5) 〜ed形動詞フレーズを使って    gone shopping
動詞goの〜ed形はgoneです。このgoneで始まるフレーズを〜ed形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜をしたこと」といった過去の行為・状態を表します。
この場合have,hasを使ったものを現在完了形、hadを使ったものを過去完了形と言います。この場合、haveは「有する」、hadは「有した」という意味で、それぞれの時制において、「過去のこと」を「有する」「有した」という意味となります。

  (現在完了形)
    I have
gone shopping already.
    私はもう買い物に行きました

    He[She] has
gone shopping already.
    彼[女]はもう買い物に行きました

*(過去において)「ここにいたことを(現在において)有する」という意味。

  (過去完了形)
    I had
gone shopping.
    私は(あの時)買い物に行ってしまっていました

    He[She] had
gone shopping.
    彼[女]は(あの時)買い物に行ってしまっていました

(過去において)「ここにいたことを(過去において)有した」という意味。
この場合の過去を「大過去」という人もいる。
  goの動詞変化

現在形

過去形

原形

〜ing形

〜ed形

go(es)

went

(to) go

going

gone