keepの動詞フレーズ
【解説】

keepはletと対にしておぼえるのがいいと思います。
例えば、イヌがいるとしましょう。
イヌはふだん鎖につながれていますが、イヌは鎖をされているのがきらいです。
そこで、次の2つの例文を比べてください。

   
Keep the dog!
   イヌをおさえている

   
Let the dog loose!
   イヌを放してやる

つまり、どこかに行きたがっているイヌの鎖を手に持っていれば、それはkeepするということになり、逆にその鎖を離してやればletということになります。

またkeepは、それが物であれば、「放さないで持っていること」ことになり、状態であれば、「持続する」「続ける」ことになります。
例えば、相手がお金を渡そうとしたとき、「そのお金をとっておきなさい」と言いたければ、次のように言います。

    
Keep the money.

そして「彼かは秘密を守るでしょう」ということであれば、

    He will
keep the secret.

となります。

ところで、何かがある状態を続けているようにさせるには、その状態を示すことばが必要です。この場合、後ろに形容詞やまたは形容語(〜ing形動詞フレーズ、や〜ed形動詞フレーズなど)や、方位副詞や前置詞などの方位語で飾ることになります。

    Please
keep the dog quiet.
    どうかイヌを静かにさせておいてください

    Don't
keep me waiting.
    どうか私を待たせておかないでください
    
    
Keep the fire burning.
    火を消えないようにしておいてください

    I am not able to
keep the thought back.
    私はその考えを抑えておくことはできません

    
Keep things in good order.
    物をちゃんと整理しておきなさい

ところで、Keep off the grass.は「芝生にはいるな」という意味ですが、これは次のようにyourselfを入れると理解しやすいと思います。

    
Keep yourself off.
    持続しろ あなた自身を 急速離脱

ちなみに、「あっちへ行ってしまえ」ということでは、Keep (yourself) away.となります。away は「離脱状態」を表します。
[2] 5つの動詞フレーズの使い方
(1) 現在形動詞フレーズを使って    keep(s) quiet
動詞の現在形で始まるフレーズを現在形動詞フレーズ言い、主語に応じてkeep, keepsを使います。
この場合の意味は、現在の事実や習慣を表すことになります。

   I always
keep quiet.
   私はいつも静かにしています

   You always
keep quiet.
   あなたはいつも静かにしていますね

   He[She] always
keeps quiet.
   彼[女]はいつも静かにしています
2) 過去形動詞フレーズを使って    kept quiet
動詞の過去形で始まるフレーズを過去形動詞フレーズ言い、keptを使います。
この場合の意味は、過去の一時点の事実や習慣を表すことになります。

   I
kept quiet at that time.
   私はその時、静かにしていました

   He[She]
kept quiet at that time.
   彼[女]はその時、静かにしていました

以上、(1)と(2)は、動詞がそのまま現在形や過去形を表すので、時制を表す動詞フレーズだと言えます。

  (時制を表す動詞フレーズ)
   現在形動詞フレーズ keep, keepsに導かれるフレーズ)
   過去形動詞フレーズ (keptに導かれるフレーズ)

一方、これから登場する動詞フレーズ(3)(4)(5)のもの)は直接「時制」を表しません。
(3) 原形動詞フレーズを使って   (to) keep quiet
原形動詞フレーズとは、「動詞の原形で始まるフレーズ」であることを確認してください。
Keep quiet.静かにしおきなさい!」と誰かに言われたら、英語を知っている人はその通りにします。そんな「ひとまとまりの行為」を相手に求められたことになります。この場合、keep quietは命令形として使われたことになります。
一方、次のように相手に求められた場合はどうでしょうか。

   Will you
keep quiet?
   静かにしてくれますか?

   You have to
keep quiet
   あなたは静かにしていなければなりません

以上、keepという動詞の原形で始まるフレーズを、原形動詞フレーズと言い、これを使う場合は、現在そうであるとか、過去にそうであったということではなく、抽象的な、あるいは「絵に描かれたような」行為を表すことに注目しください。
この原形動詞フレーズを伴う場合は、情緒動詞で導かれる場合やtoが動詞フレーズを導く場合などに使われます。
また、ここで注意していただきたいのは、情緒動詞のwillとshallです。これらを使う場合を未来形と言われます。ただ、「未来」の意味を表すと言っても、他の情緒動詞も、あるいは「到達点」を表すto+原形動詞フレーズ(不定詞のこと)もある意味で「未来の意味」を含んでいるとも言えることはもちろんです。例えば、このことは「〜するべきだ」「〜するかもしれない」「〜しなきゃ」といった意味からも理解していただけると思います。
*情緒動詞とは、will, would, shall, should, may, might, must, can, couldなど教育文法でいうところに助動詞のことです。
*また「toが動詞フレーズを導く場合」というのは、教育文法でいうtoが不定詞を導くという場合のことです。

   You should
keep quiet.
   あなたは静かにしておくべきです

   I will
keep quiet.
   私は静かにしているつもりです

*toは「到達」を意味する方位語(前置詞)です。
(4) 〜ing形動詞フレーズを使って    keeping quiet
動詞keepの〜ing形はkeepingです。このkeepingで始まるフレーズを〜ing形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜しながら」といった継続的な行為・状態を表します。
またこれがbe動詞と結びつき、この「〜しながらの存在」との意味になる場合、進行形と言い、文の時制は前のbe動詞の時制によって決定されます。

   I am
keeping quiet.    現在進行形
   私は(今)静かにしています

   I was
keeping qyuet.   過去進行形
   私は(その時)静かにしていました

一方、「〜しながらのこと」と訳す場合は、名詞的な意味となり、下の例文のように動詞の目的語になったり、前置詞の目的語(フレーズ)として使われます。

   I hate
keeping quiet.
   私は静かにしているのはいやだ
(5) 〜ed形動詞フレーズを使って    kept quiet
動詞keepの〜ed形はkeptです。このkeptで始まるフレーズを〜ed形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜をしたこと」といった過去の行為・状態を表します。
この場合have,hasを使ったものを現在完了形、hadを使ったものを過去完了形と言います。この場合、haveは「有する」、hadは「有した」という意味で、それぞれの時制において、「過去のこと」を「有する」「有した」という意味となります。

  (現在完了形)
    I have
kept quiet.
    私は(ずっと)静かにしています

    He[She] has
kept quiet.
    彼[女]は(ずっと)静かにしています

*(過去において)「ここにいたことを(現在において)有する」という意味。

  (過去完了形)
    I had
kept quiet..
    私は(あの時)(ずっと)静かにしていました

    He[She] had
kept quiet.
    彼[女]は(あの時)(ずっと)静かにしていました

(過去において)「ここにいたことを(過去において)有した」という意味。
この場合の過去を「大過去」という人もいる。
  keepの動詞変化

現在形

過去形

原形

〜ing形

〜ed形

keep(s)

kept

(to) keep

keeping

kept