makeの動詞フレーズ
【解説】

日本語の「する」に当たることばは、do,take,haveなど様々な動詞が対応します。
makeの「する」は、その後の名詞がだいたい、動作・行為の結果を表していると言えるでしょう。
例えば、make a doll(人形を作る」、make a discovery(発見する)では、人形も発見も、結果として生じるもので、これまでになかった何か新しいものを生じるようにすること、「〜を生じせしめる」「〜を現実化する」というのが、makeのroot senseです。
ただ、ぜひとも覚えていて欲しいのは、確かにroot senseは上の通りですが、makeを「成す」と訳せる場合があるということです。

   Sheep's wool
makes warm clothing.
   羊毛は暖かい衣料となる

   She will
make a good wife.
   彼女はよい妻になるでしょう

■makeはものの形や状態を変え「現実化する」こと

makeは、「もの」「状態」に作用して「もの」または「状態」に変えてしまう、つまり「〜を現実化する」ことです。
学校英語では、makeを「作る」と覚えさせていますが、これではあまりにもmakeの本質的な意味を見えなくしています。

   I will
make a desk.
   私は机を作ります

例えば、「机を作る」はmake a deskと表現しますが、これは木材を加工して「机」というものにを変えることです。
次の文もこれとまったく同じ発想で、「あなたの状態」を「幸福な状態」に変えるという意味を持っています。

   I will
make you happy.
   私はあなたを幸せにします

同じように、以下の例はすべて同じ発想を持っています。

   I will
make money.
   私はお金を稼ぎます

この意味は、「お金を作る」、つまり「偽金づくり」という意味ではなく、誰かのものであったお金を、正当な手段で自分のものに変えるということです。

■原因と結果ということ

この原因と結果の関係を示すのがmakeの重要な役目の一つです。
あることがあることを変化させるというのは、とりもなおさず、因果関係を示しているわけです。
例えば、次の文を見てください。

   She always
makes me down.
   彼女はつも私をがっかりさせる

つまり、彼女が「原因」となって、私をがっかりさせるという「結果」を引き起こすのです。
また人間関係だけではなく、さまざまな自然関係も原因と結果にわけて考えられることが非常に多いです。例えば、日本語で「〜のために」「〜のおかけで」「〜なので」などのことばで言い表せる状態はたくさんあります。こういう関係においてmakeを用いると簡単に表現することができます。

   You
make me seem foolish.
   あなたのおかげで、私はまるで馬鹿みたいよ
[2] 5つの動詞フレーズの使い方

(1) 現在形動詞フレーズを使って    make(s) a mal
動詞の現在形で始まるフレーズを現在形動詞フレーズ言い、主語に応じてmake, makesを使います。
この場合の意味は、現在の事実や習慣を表すことになります。

   I
make a meal every morning.
   私は毎朝、食事を作ります

   You
make a meal every morning.
   あなたは毎朝、作りますね

   He[She]
makes a meal every morning.
   彼[女]は毎朝、食事を作ります
2) 過去形動詞フレーズを使って    made a meal
動詞の過去形で始まるフレーズを過去形動詞フレーズ言い、madeを使います。
この場合の意味は、過去の一時点の事実や習慣を表すことになります。

   I
made a meal this morning.
   私は今朝、食事を作りました

   He[She]
made a meal this morning.
   彼[女]は今朝、作りました

以上、(1)と(2)は、動詞がそのまま現在形や過去形を表すので、時制を表す動詞フレーズだと言えます。

  (時制を表す動詞フレーズ)
   現在形動詞フレーズ make, makesに導かれるフレーズ)
   過去形動詞フレーズ (madeに導かれるフレーズ)

一方、これから登場する動詞フレーズ(3)(4)(5)のもの)は直接「時制」を表しません。
(3) 原形動詞フレーズを使って   (to) make a meal
原形動詞フレーズとは、「動詞の原形で始まるフレーズ」であることを確認してください。
Make a meal「食事を作りなさい!」と誰かに言われたら、英語を知っている人はその通りにします。そんな「ひとまとまりの行為」を相手に求められたことになります。この場合、make a mealは命令形として使われたことになります。
一方、次のように相手に求められた場合はどうでしょうか。

   You should
make a meal.
   あなたは食事を作るべきです

この場合も、言われた人は現実に食事を作っていません。だから「食事を作るべきです」と相手に言われたということです。
以上、makeという動詞の原形で始まるフレーズを、原形動詞フレーズと言い、これを使う場合は、現在そうであるとか、過去にそうであったということではなく、抽象的な、あるいは「絵に描かれたような」行為を表すことに注目しください。
この原形動詞フレーズを伴う場合は、情緒動詞で導かれる場合やtoが動詞フレーズを導く場合などに使われます。
また、ここで注意していただきたいのは、情緒動詞のwillとshallです。これらを使う場合を未来形と言われます。ただ、「未来」の意味を表すと言っても、他の情緒動詞も、あるいは「到達点」を表すto+原形動詞フレーズ(不定詞のこと)もある意味で「未来の意味」を含んでいるとも言えることはもちろんです。例えば、このことは「〜するべきだ」「〜するかもしれない」「〜しなきゃ」といった意味からも理解していただけると思います。
*情緒動詞とは、will, would, shall, should, may, might, must, can, couldなど教育文法でいうところに助動詞のことです。
*また「toが動詞フレーズを導く場合」というのは、教育文法でいうtoが不定詞を導くという場合のことです。

   You have to
make a meal.
   あなたは食事を作らなきゃ

   Will you
make a meal?
   あなたは食事を作りますか?

*toは「到達」を意味する方位語(前置詞)です。
(4) 〜ing形動詞フレーズを使って    making a meal
動詞makeの〜ing形はmakingです。このmakingで始まるフレーズを〜ing形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜しながら」といった継続的な行為・状態を表します。
またこれがbe動詞と結びつき、この「〜しながらの存在」との意味になる場合、進行形と言い、文の時制は前のbe動詞の時制によって決定されます。

   I am
making a meal.    現在進行形
   私は(今)食事を作っています

   I was
making a meal.   過去進行形
   私は(その時)食事を作っていました

一方、「〜しながらのこと」と訳す場合は、名詞的な意味となり、下の例文のように動詞の目的語になったり、前置詞の目的語(フレーズ)として使われます。

   I finished
making a meal.
   私は食事を作り終えました

   I came here without
making a meal.
   私は食事を作らないでここにきました
(5) 〜ed形動詞フレーズを使って    made a meal
動詞makeの〜ed形はmadeです。このmadeで始まるフレーズを〜ed形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜をしたこと」といった過去の行為・状態を表します。
この場合have,hasを使ったものを現在完了形、hadを使ったものを過去完了形、will haveをつかったものを未来完了形と言います。この場合、haveは「有する」、hadは「有した」という意味で、それぞれの時制において、「過去のこと」を「有する」「有した」という意味となります。

  (現在完了形)
    I have just
made a meal.
    私は(ちょうど)食事を作ったところです

    He[She] has just
made a meal.
    彼[女]は(ちょうど)食事を作ったところです

*(過去において)「ここにいたことを(現在において)有する」という意味。

  (過去完了形)
    I had
made a meal.
    私は(あの時)食事を作ったところでした

    He[She] had
made a meal.
    彼[女]は(あの時)食事を作ったところでした

(過去において)「ここにいたことを(過去において)有した」という意味。
この場合の過去を「大過去」という人もいる。
  makeの動詞変化

現在形

過去形

原形

〜ing形

〜ed形

make(s)

made

(to) make

making

made