haveの動詞フレーズ

【解説】

haveの本質的意味は「付帯状況」を表すことです。haveは常に名詞を伴いますが、この名詞は目的語と言い、「〜を有する」の意味となります。
haveが「付帯状況」を表すことによって、beの「存在」、doの「行動・欲求」の三つの基本動詞が英語世界の根底を支えています。

     be 「存在」
    have 「付帯状況」
    do 「行動・欲求」


特にhaveの主語は人間に限らず、人間以外の生物はもちろん、無生物も主語になりうることが多いということに特色があります。

   A year
has 365 days.
   1年は365日あります

   This house
has no drain.
   この家は下水が通っていません

■ have+名詞(+前置詞+名詞)のパターンについて

haveを「持っている」と覚えておられる方は多いと思いますが、これではhaveを使いこなせません。例えば目的語が「本」や「お金」であれば、「持っている」ということになりますが、「赤ちゃん」なら、「ある」「産む」となったり、「事故」なら「遭う」、「風邪」なら「ひく」ということになります。
私は、haveの意味を「有する」としているのは、「赤ちゃん」「事故」「風邪」も「有する」とおおまかにらえることができると思うからです。
いずれにしても具体的な動詞フレーズを見ていただいて御自分なりのイメージ作っていただきたいと思います。

haveには進行形にならないものと、なるものがあることに注意

haveには「〜を持っている」「〜がある」と所有など持続性のある状態を表す場合と、「飲食する」「経験する」「受ける」「被る」といった一回の行為や経験を表す場合とがあります。前者は進行形にはならず、後者は進行形となることに注意して下さい。

   Her finger
has a ring on it.
   彼女の指には指輪がはめられています

   She is
having a good time.
   彼女は楽しく過ごしています

<have+a+行為の名詞>の形

その行為を表す一つの動詞のような働きをする場合も進行形になります。

have a drink have a look have a wash have a talk have a rest
飲む 見る 洗う 話す 休憩する

   She is having a swim.
   彼女は泳いでいます。

以上のような表現は英語らしい表現と言え、私達ネイティブでないものも動詞変化を覚えなくてもいいといったことや、副詞ではなく形容詞で表現できるので使えるようになりたいと思います。

   (1) She
talked long.    このlongは副詞です
   (2) She
had a long talk.   このlongは形容詞です

haveとmakeの対比

makeは「ないものを作り上げる、生ぜしめる」など、こちらから積極的に仕掛ける動作を表し、haveは逆に受動的に「被る」「経験する」の意味合いが濃いと言えます。

 
make a dress ドレスを作る
make a profit もうける
  
have a dress ドレスを持っている、ドレスができあがる
have a loss 損をする

[2] 5つの動詞フレーズの使い方

(1) 現在形動詞フレーズを使って    have[has] a meal
動詞の現在形で始まるフレーズを現在形動詞フレーズ言い、主語に応じてhave, hasを使います。
この場合の意味は、現在の事実や習慣を表すことになります。

   I
have a meal every morning.
   私は毎朝、食事をします

   You
have a meal every morning.
   あなたは毎朝、食事をしますね

   He[She]
has a meal every morning.
   彼[女]は毎朝、食事をします
2) 過去形動詞フレーズを使って    had a meal
動詞の過去形で始まるフレーズを過去形動詞フレーズ言い、hadを使います。
この場合の意味は、過去の一時点の事実や習慣を表すことになります。

   I
had a meal this morning.
   私は今朝、食事をしました

   He[She]
had a meal this morning.
   彼[女]は今朝、食事をしました

以上、(1)と(2)は、動詞がそのまま現在形や過去形を表すので、時制を表す動詞フレーズだと言えます。

  (時制を表す動詞フレーズ)
   現在形動詞フレーズ (have, hasに導かれるフレーズ)
   過去形動詞フレーズ (hadに導かれるフレーズ)

一方、これから登場する動詞フレーズ(3)(4)(5)のもの)は直接「時制」を表しません。
(3) 原形動詞フレーズを使って   (to) have a meal
原形動詞フレーズとは、「動詞の原形で始まるフレーズ」であることを確認してください。
Have a meal「食事をしなさい!」と誰かに言われたら、英語を知っている人はその通りにします。そんな「ひとまとまりの行為」を相手に求められたことになります。この場合、have a mealは命令形として使われたことになります。
一方、次のように相手に求められた場合はどうでしょうか。

   You should
have a meal.
   あなたは食事をするべきです

この場合も、言われた人は現実に食事をしていません。だから「食事をするべきです」と相手に言われたということです。
以上、haveという動詞の原形で始まるフレーズを、原形動詞フレーズと言い、これを使う場合は、現在そうであるとか、過去にそうであったということではなく、抽象的な、あるいは「絵に描かれたような」行為を表すことに注目しください。
この原形動詞フレーズを伴う場合は、情緒動詞で導かれる場合やtoが動詞フレーズを導く場合などに使われます。
また、ここで注意していただきたいのは、情緒動詞のwillとshallです。これらを使う場合を未来形と言われます。ただ、「未来」の意味を表すと言っても、他の情緒動詞も、あるいは「到達点」を表すto+原形動詞フレーズ(不定詞のこと)もある意味で「未来の意味」を含んでいるとも言えることはもちろんです。例えば、このことは「〜するべきだ」「〜するかもしれない」「〜しなきゃ」といった意味からも理解していただけると思います。
*情緒動詞とは、will, would, shall, should, may, might, must, can, couldなど教育文法でいうところに助動詞のことです。
*また「toが動詞フレーズを導く場合」というのは、教育文法でいうtoが不定詞を導くという場合のことです。

   You have to
have a meal.
   あなたは食事をしなきゃ

   Will you
have a meal?
   あなたは食事をしますか?

*toは「到達」を意味する方位語(前置詞)です。
(4) 〜ing形動詞フレーズを使って    having a meal
動詞haveの〜ing形はhavingです。このhavingで始まるフレーズを〜ing形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜しながら」といった継続的な行為・状態を表します。
またこれがbe動詞と結びつき、この「〜しながらの存在」との意味になる場合、進行形と言い、文の時制は前のbe動詞の時制によって決定されます。

   I am
having a meal.    現在進行形
   私は(今)食事をしています

   I was
having a meal.   過去進行形
   私は(その時)食事をしていました

一方、「〜しながらのこと」と訳す場合は、名詞的な意味となり、下の例文のように動詞の目的語になったり、前置詞の目的語(フレーズ)として使われます。

   I finished
having a meal.
   私は食事をし終えました

   I came here without
having a meal.
   私は食事をしないでここにきました
(5) 〜ed形動詞フレーズを使って    had a meal
動詞haveの〜ed形はhadです。このhadで始まるフレーズを〜ed形動詞フレーズと言います。この場合の意味は、「〜をしたこと」といった過去の行為・状態を表します。
この場合have,hasを使ったものを現在完了形、hadを使ったものを過去完了形、will haveをつかったものを未来完了形と言います。この場合、haveは「有する」、hadは「有した」という意味で、それぞれの時制において、「過去のこと」を「有する」「有した」という意味となります。

  (現在完了形)
    I have just
had a meal.
    私は(ちょうど)食事をしたところです

    He[She] has just
had a meal.
    彼[女]は(ちょうど)食事をしたところです

*(過去において)「ここにいたことを(現在において)有する」という意味。

  (過去完了形)
    I had
had a meal.
    私は(あの時)食事をしたところでした

    He[She] had
had a meal.
    彼[女]は(あの時)食事をしたところでした

(過去において)「ここにいたことを(過去において)有した」という意味。
この場合の過去を「大過去」という人もいる。
  haveの動詞変化

現在形

過去形

原形

〜ing形

〜ed形

have(has)

had

(to) have

*having

had