● 言葉は進化しなければならない
言葉を獲得するというのは、0%から始まり、徐々に表現を進化させていくものだ。日本語だって、同じだ。それこそ幼児の頃の片言から始まり、3才頃には一応の意思を表現できるようになる。
この PART では,幼い子どもたちがどのようにして言葉を進化させていくのかを、「許可」「依頼」「提案」などの表現別に説明する。
[1] 「許可を求める」ファンクションフレーズ
幼い子どもが公園でブランコを取り合う場面がよく見られる。日本の子どもなら、「これいい?」などと言うが、彼らは「 Can
I?(ケナイ?)」と上げ調子で聞くのだそうだ。もちろん彼らはブランコを目の前にしているのだから、「そのブランコに乗る」という共通認識がある。だから
Can I?だけで十分その意思を伝えることができる。
| Can I (use
this swing)? *上げ調子 |
| Can I (use
your bllpoint pen)? |
いずれにしても、これらのファンクションフレーズだけで意味が通じるのは、その次に導かれる行為や状態について対話者間に共通認識があるということは言うまでもない。
● Can I?からMay I?やCould I?に表現は拡大する
Can I〜?は、特に親しい者同士で一般的に使われる表現だ。しかし幼い子どもも成長するにつれてさまざまな人間関係を作り上げ、同じ「許可を求める表現」でも、それに応じて表現も拡大していく。
次の2つのファンクションフレーズは、Can I?の応用表現と言えるが、これらは目上の人や見知らぬ人に対するていねいな許可を求める表現だ。
一般的に、couldやwouldなど情緒動詞の過去形は「もしできれば」とか「ご意志があれば」などと仮定的な意味となり、その分より控えめでていねいなものとなる。
● さらなる「許可を求める」応用表現が
ボールペンを貸しほしい場合、日本語では「これ、使っていい?」などと言うが、英語にもこのような表現がある。もちろん対話者間では、そのボールペンを指して
Okay?や All right? と上げ調子で言えばそれで意思は十分伝わる。
この表現を元にすれば、きちんとした表現にも簡単に進むことができる。これは It を用いた客観的な表現となる。
| Okay? または All right? |
| ↓ |
| Is it okay[all right] to use your bllpoint pen? |
あるいは、よりていねいな表現にするために、if を用いた表現もある。
これは、「もし私があなたのボールベンを使っても、よろしいですか?」といった意味だ。ボールペンを借りるのにそこまで言う必要もないのだが。
| Okay? または All right? |
| ↓ |
Is it Okay[all right] if I
use your bllpoint pen?
Would it be Okay[all right] if I use your
bllpoint pen? |