・・・・ イメトレ英語学習法 ガイダンス ・・・・

● 「イメトレ」とは?

 さて、この本で使っている「イメトレ」とは、「イメージトレーニング」を略した私の造語だ。英語の発想に従って、ワンフレーズ表現からきちんとした表現に拡大していく学習法を、私は「イメトレ学習法」と名づけた。つまり、ワンフレーズ表現を元にした英語発想を身につけるためのイメージトレーニングなのだ。

● ネイティブの子供が英語を習得したプロセスを追体験

 言うまでもないが、ネイティブの子どもは英語環境の中で英語を習得する。もちちろん彼らもすぐに情報豊かな表現を身につけるわけではない。私たちの日本語の習得もそうだったが、彼らもやはりたどたどしい言葉足らずな片言表現から始まり、きちんとした表現へと進む。
 英語という外国語に挑むためにはこの段階をしっかり体験する必要があるのに、英語教育はそれを無視してきた。私たちは初期の段階から、「完全な表現ができなければ絶対に通じない」という脅迫感を持たされ、大人のまねごとを要求されたのだ。

 イメトレ学習法は、ネイティブの子どもたちが親や周りの人たちからさまざまな表現を学び、自分なりのイメージを作り上げ、そこからきちんとした表現に至るステップを、短期間、効率的にトレーニングできる英会話学習法だ。

● 英語は英語の発想でとらえなければならない

 この学習法をもっと具体的に説明しよう。まずこの本に登場している英文が2色になっていることを注目してほしい。

This cake is very nice.
このケーキはとてもおいしい
This cake tastes very nice.
このケーキはとてもおいしい味がする
This cake looks very nice.
このケーキはとてもおいしそうに見える/おいしそうだ

 イメトレ英語学習法では、まずこれら赤文字部分だけでも表現できればいいとしている。みてわかるように、これはワンフレーズ表現だ。ケーキを前にしてVery nice, Tastes very nice. Looks very nice.と反射的にイメージし、それを英語で表現できることが英会話への第一歩となる。
 ただ、これで終わればいつまでもきちんとした英語表現ができない。このイメージしたワンフレーズ表現を、英語の発想に従ってきちんとした表現へと高めることが必要となる。
 そこで第二ステップでは、This cake isやThis cakeをつけて完成文を作り上げることになる。
 ここにおいてこのイメトレ英語学習法が、紋切り型のセリフを丸暗記したり、基本文の丸暗記を通じて場面や状況に応じて単語を入れ換えるといった従来の英会話学習法と根本的に異なっていることに気づかれると思う。

● イメトレ学習法は進化する英語学習法だ

 英会話は度胸だ、実際外国に行ったらなんとか片言だけでも通じた。こんな経験を持っている人は多いと思う。
 しかし多くの人が、いつまでもそんな舌足らずで「ブロークンな英語では困る」と考えていたり、「自由な会話ができない」といった不満を持っている。これが多くの人の共通した英会話への思いだと思う。
 イメトレ英語学習法は、「英語は英語発想でとらえなければならない」という当たり前の学習を可能にした。今までバラバラに蓄積されてきた英語の知識が、この学習法によって活性化されることになるだろう。

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