・・・・・はじめに・・・・・

 幼い子どもはたどたどしい片言から始まり、言葉を獲得していく。
私たちもそうであったように、英語のネイティブの子どもたちも何ら異ならない。それは英語は英語の発想で、あるいは日本語は日本語の発想によってなされるのは言うまでもない。
 しかし、残念ながら私たちが受けてきた英語教育は、英語の発想は教えなかった。それは日本語の発想によって英語を解読するためのものであったし、英会話学習といっても、一文を丸暗記させたり、基本文を丸暗記させ場面や状況に応じて単語を入れ換えるというように、本来は段階的に覚えていく英語を、まるで数学の公式のように扱ってきた。これは言葉の学習としては実に不自然なことだ。たどたどしい片言も言えないのに、いきなり大人のまねをさせる教え方と言えるだろう。
 いくら勉強をしてもなかなか自由な英会話ができない。英検やTOEICテストなどで満足する結果がいつまでも出ない。そんな悩みを持っている方はたくさんおられると思う。その根本的な原因の一つに、「英語は英語の発想で学ばなければならない」という当たり前のことが欠けていたのだ。
 私が提唱するファンクションメソッドは、ネイティブの子どもたちが英語を身につけていくプロセスをふまえ、「英語の発想」を元にした英語・英会話メソッドである。またこの本にはそれを実感していただくためにイメージトレーニングを多用した。
 この本を読み終える頃には、必ずしっかりと英語発想に身をおいている自分を発見することだろう。またそれが今後の英会話学習に大きな影響を与えることになるし、思いもよらないTOEICや英検の好結果と結びつくことになるだろう。

  2003年3月20日初版発行          中嶋太一郎
  日本実業出版社刊
  2007年6月1日(HTML版加筆改訂)
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